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  • 執筆者の写真コピーライター|中村 和夫

企業理念の考え方で策定する「人生理念」

~ 理想の実現を明言する「アファメーション」のススメ ~


No.025|C.コトバ|C-005

画像について:明言。はっきりと言いきること。明確に言うこと。企業理念について明言する。人生理念を明言する。アファメーションを明言する。
企業の根幹となる企業理念

ミッション、ビジョン、バリューの頭文字からMVVとも称される企業理念。ガバナンスやコンプライアンス意識の高まりもあり、昨今は上場企業、中小企業、ベンチャーまで多くの企業が自社の姿勢の根幹として掲げています。そんな企業理念の策定にあたり当方への依頼もおかげさまで少なくありません。


 

目次|INDEX







 

【1】企業理念に思うこと


企業理念はさまざま

ミッション、ビジョン、バリューをはじめ、パーパス、フィロソフィ、モットー経営理念、創業哲学、存在価値、社訓などの項目(ラベル)から、定義、序列、配列などの分類(グルーピング)まで書式はさまざまですが、詳細に触れるとキリがないので、以降一連を「企業理念」として話を進めます。


企業理念のシンプルな定義

企業理念を調べると、企業+理念の複合語のためかそのままでは字引的に記載がなく、とはいえ書籍やネットではワンサカ出現しますが、それぞれ見解がビミョーに違っていたり、周辺用語も出現したりします。そこで、企業理念策定に関わる者として、現場に即した肌感でシンプルに定義するとですね、



企業理念とは「何のために企業が存在するのか」という存在意義を示した公約である。


とするのがわかりやすく、実際の現場でも不問ですし、大きくは間違っていないと思われます。


企業理念とは理想の言葉化

企業は人の集合体です。そのため多様な考えを持つ個々人に対し、目指す方向、つまり目的地の提示が求められます。皆が誤解なく認識できる目的地、要するに「理想」の提示です。おおよそこれが企業理念の目的であり、ざっくりですけど、企業理念とは「理想の言葉化」でもあると当方は捉えています。


 

【2】人生理念の必要性


企業理念から人生理念へ

そこで「人生理念」です。企業にとって理想を言葉化した「企業理念」が必要なのであれば、その企業を形成する人=個人だって理想を言葉化した「人生理念」が、同じように必要と考えるのが自然ではなかろうか。企業理念に長年どっぷり関わってきた当事者として、つくづくそう感じる次第なのです。


企業理念と人生理念の比較

ここでちょっと、企業理念の定義と必要性を、案件現場に即してざっくりとした表にしてみます。



案件現場に即した

企業理念の定義とその必要性

画像について:企業理念の必要性/企業理念とは存在意義を公約すること/存在意義とは企業が目指す目的のこと/企業理念の目的とは企業の目的達成のため


 


続いて、上記の「企業理念」の表をベースに、今度は個人における「人生理念」にあてはめてみます。



企業理念から着想した

人生理念の定義とその必要性

画像について:では、人生理念として定義してみる/人生理念とは人生意義を明言すること/人生意義とは人生で目指す理想≒ゆめのこと/人生理念の目的とは人生の理想≒ゆめ達成のため


理「念」とは理「想」のこと

企業理念での「目的」を人生理念では「理想≒ゆめ」とした程度で定義的には同様です。企業も個人も掲げる理念とは概ね理想と捉えて問題なく、理「念」とするからコムズカシクなるワケで、理「想」とすればわかりやすいのですが、いずれにせよ個人も人生理念という「理想」が必要なはずです。


理想を明言する

企業なら社内外に対する「目的達成=何のために存在するのか」の公約。個人なら自身や周囲に対する「理想実現=どうなるために生きているのか」の明言。つまりどちらも「理想を明言する」ことにほかなりません。そう解釈すると企業理念も人生理念も、いたってシンプルなことと捉えられます。



企業理念と人生理念の定義の比較

画像について:定義の比較/企業理念=企業の目的達成を公約すること→What for=何のために企業は存在するのか/人生理念=人生の理想実現を明言すること→What  be =どうなるために自分は生きているのか

※「What~」部は英文としての正確性には欠けるがあくまでもイメージ

※企業は「目的達成/公約」、個人は「理想実現/明言」などとしているが本質的には同様


 

【3】アファメーションという手法


明言は実現を引き寄せる

「言えばかなう」とは広く信じられた考え方ですが、理想を言葉化した「企業理念」を企業が掲げる背景には、明言することで実現を引き寄せられるという意識が少なからずあるはずです。まさに「アファメーション」とは、理想を明言し実現を引き寄せることを意味します。


アファメーションとは

アファメーション(affirmation/以下アファ)は、断言、確言、賛成、肯定、確約、証言といったことを意味することから、「願いが実現したものとして明言する」という手法として知られています。



■ アファメーションとは

・affirmation [名]
・断言、確言、賛成、肯定
・先に下された判決決定の確認
・(宣誓に代わる法廷での)確約、証言

※参考:デジタル大辞泉


すでに実現した願いとして明言する

企業や個人が明言する理想は、(これから)「実現したい」願いであるのに対し、アファで明言する理想は、(すでに)「実現した」(ものとした)願いとする点で、両者は決定的に異なります。



・企業や個人が明言する理想:(これから)「実現したい」願い
・アファメーションで明言する理想:(すでに)「実現した」(ものとした)願い


実のところアファはすでに知られた手法というか考え方なのですけれど、なぜ今回本稿で取り上げたかというと、



↓ 企業理念への知見(からの)
↓ 人生理念への転用(からの)
↓ アファ概念の活用(の提言)← イマココ


と、企業理念策定がそもそものきっかけでして、「実現したものとして明言する」のがアファの考え方ですが、理想や願いを引き寄せるためとはいえ、さすがに企業としては未達を達成とは公言できませんけど、個人の人生理念には活かしてもいい手法かと考え、本稿をしたためた次第なのです。


人生理念×アファメーション

つきましては、コピーライターのクセして文章にすると長くなりそうなので、人生理念に使えるアファの定義を表にしてみます。



人生理念に使える

アファメーションの定義

画像について:アファメーションの定義/➊意味=断定・肯定・宣誓/➋定義=理想の実現を明言すること/➌目的=理想を実現するため/➍意図=明言=Saying→行動=Doing


 

【4】アファメーションのテンプレ


人生理念に落とし込む

アファの考え方や手法は世にたくさんあるようなのでそちらに譲るとして、本稿ではあくまで人生理念、つまりは「個人の理想を実現する」という目的を前提に、表を参考にしながらアファに落とし込んでみます。


アファメーションのルール①

画像について:アファメーションのルール=①主語:私は/私の○○は|②文末:~している/~体言止め|③期限:できるかぎり早め/具体的な日時|④回避:否定文/ネガ文言


1)主語:「私は/私の○○は」で書き出す
2)文末:「~している/~体言止め」とする(現在系や完了形)
3)期限:「できるかぎり早め/具体的な日時」とする
4)回避:「否定文/ネガ文言」は避ける(常に肯定文)


 

アファメーションのルール②

画像について:人生理念:私は○○○○するために生きている。


私は、
○○○○
するために生きている。

○○○○には名詞系を入れるとよりシンプルで明瞭になる
各アファを書き出した後まとめ的に上記のテンプレで落とし込む


 

アファメーションの領域

画像について:1)自身:こころ+からだ|2)同志:かぞく+なかま|3)生活:ところ+すまい|4)生業:しごと+おかね|※人は4つの領域(計8つ)が充実していると幸福


1)自身:こころ + からだ
2)同志:かぞく + なかま
3)生活:ところ + すまい
4)生業:しごと + おかね

人は4つの領域(計8つ)が充実していると幸福


以上のようなテンプレに落とし込んでいくと、自然と網羅的な「理想の言葉化」がはかれます。


 

当方のアファメーション例


1)自身
・こころ:和夫は、優しい。
・からだ:和夫は、健康。

2)同志
・かぞく:和夫の家族は、健康。
・なかま:和夫は、公私の仲間に恵まれている。

3)生活
・ところ:和夫は、自然利便に恵まれた地で生活。
・すまい:和夫は、人が集う大きな家を建てている。

4)生業
・しごと:和夫は、言葉の仕事/講演/授業で全国を行脚。
・おかね:和夫は、自身家族祖先を養う十分な収入を獲得。

和夫は、
【人と共感】
するために生きている。

各アファはいくつ挙げてもOK。
心から願える、わくわくできる、具体的にイメージできるといった感情がポイント。


あくまで参考のため、達成日時などは省略していますが、人生理念をアファ的に書き出すとこんなイメージになります。


 

【5】もっと理想を明言する


企業理念はアファメーションと同種

「企業理念の考え方とアファの手法を用いた人生理念の策定」について詳述しながら、もちろん実現を確約するものではありませんが、少なくとも当方が関わった企業においては理想を言葉化し、明言し、実現を目指すという意味でアファの手法と同種であり、現場でも実践されていることは事実です。


人生理念の言葉化に貢献

理想を言葉化し明言する。企業や事業も、家族や個人も、その重要性は同じではなかろうか。であるならば、理想の言葉化という企業理念を手がけるコピーライターは、個人の理想という「人生理念」の言葉化にも貢献できるのではなかろうか。なんだかエラソーで恐縮ですが、そう強く感じています。


理想を抱けない。理想が語れない。理想は実現できない。キュークツな社会とはいえ、そんな風に後ろ向きにさせる社会であってはいけないはずです。企業でなく個人であっても、理想、願い、夢を存分に抱き、もっと明言できる社会であってほしい。かなりクサイですけど、当方はこう信じています。


人は理想があるから生きられるのだ、と。


個人としての「人生理念の言葉化」をお考えの際は、どうぞお気軽にご相談ください。



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(了)

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